障害年金の「病歴・就労状況等申立書」の書き方
~審査官に伝わる文章のコツとは?~
こんにちは。クラリ社会保険労務士事務所です。
障害年金の申請手続きに関する情報をお届けしているこのブログ。
今回のテーマは、診断書と並ぶもう一つの重要書類――
**「病歴・就労状況等申立書(びょうれき・しゅうろうじょうきょうとうもうしたてしょ)」**についてお話しします。
そもそも「病歴・就労状況等申立書」とは?
この申立書は、あなたがどのように障害と向き合ってきたのかを、
自分の言葉で伝える書類です。
書く内容は大きく分けて2つ:
1. どのような経過で病気・障害が進行してきたか(病歴)
2. 日常生活や仕事にどんな影響があるか(就労状況・生活状況)
審査官にとって、あなた自身の背景や生活上の困難を理解するための貴重な情報源となります。
書く内容は「客観性」と「具体性」がカギ
「書くのは難しい…」
「どこまで書けばいいのかわからない…」
というご相談は非常に多いです。
大切なのは、ただ気持ちをつづる“作文”ではないということ。
以下のような観点を意識して書くことで、**審査官に“伝わる申立書”**になります。
書くときのコツ ①:時系列を整理する
・最初に症状が出たのはいつ?
・その後どのように悪化していった?
・どんな治療を受け、どの病院にかかった?
年度・月ごとに具体的に整理しておくと、スムーズに記載できます。
書くときのコツ ②:生活への影響は「できる/できない」で伝える
「つらいです」や「しんどいです」では、状況が伝わりにくいです。
たとえば:
• 「1人で入浴することができず、週2回家族に介助してもらっている」
• 「調理中に火を止め忘れることが頻繁にあり、料理ができない」
• 「外出時は不安で電車に乗れず、病院にも付き添いが必要」
“どのくらい困っているか”を具体的に表現することが重要です。
書くときのコツ ③:働いた時期・働けなかった理由も正直に
過去に働いていた、または働ける期間があった場合も、隠す必要はありません。
むしろ、「働けた時期」と「働けなかった時期」の対比が、症状の波や変化を明確にします。
たとえば:
• 「週3日の短時間勤務をしていたが、体調不安定で2ヶ月で退職」
• 「就職活動を試みたが、面接に行けずに断念」
“なぜ働けなかったのか”をしっかり説明することがポイントです。
よくある失敗例
• 「辛かった」とだけ書いて具体的な内容がない
• 全体的に短すぎて審査官が判断できない
• 内容が長すぎて要点が伝わらない
• 他の書類と内容が矛盾している(診断書と異なる生活状況など)
病歴・申立書は“誤魔化さず、でも客観的に”が大切です。
当事務所のサポート内容
クラリ社会保険労務士事務所では、病歴・就労状況等申立書の作成についても、
申請者さまからじっくりお話をうかがい、事実を整理しながら審査に伝わる形にまとめるお手伝いをしています。
• うまく書けない
• 書いてみたがこれでいいかわからない
• 医師の診断書と内容が合っているか不安
このような場合は、お気軽にご相談ください。
まとめ
• 「病歴・就労状況等申立書」は、あなたの生活実態を伝える大切な書類
• 時系列・生活の困難さ・就労状況を、具体的かつ簡潔に記載
• “感情”ではなく“事実”をもとに、審査官に伝える文章を意識
クラリ社会保険労務士事務所
あなたのこれまでの歩みが、きちんと伝わる申立書づくりをサポートします。
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