障害年金の受給後に気をつけるべきこと
〜安心して受給を続けるために〜
こんにちは。クラリ社会保険労務士事務所です。
今回は、「障害年金の受給が決まったあとに気をつけておきたいポイント」についてご紹介します。
申請が無事に通り、「年金証書が届いた」「支給決定通知が来た」ときは、本当にホッとする瞬間だと思います。
でも実は、障害年金は一度受給が決まったら終わりというものではなく、受給後も注意すべき点がいくつかある制度です。
少しでも安心して受け取り続けていただくために、今回はその代表的な内容をまとめました。
1. 定期的な「更新(診断書の提出)」が必要です
障害年金を受給している方の多くは、**「有期認定」**という形で支給を受けています。
これは、一定期間ごとに症状の状態を確認し、「引き続き支給が必要かどうか」を判断するという制度です。
更新のタイミングになると、日本年金機構から「診断書用紙(障害状態確認届)」が送られてきます。
これを医師に記入してもらい、期限内に提出しなければなりません。
更新時のポイント:
• 診断書は記載ミスや空欄がないか、しっかりチェック
• 提出期限に遅れないよう注意(遅れると支給が止まる場合があります)
• 提出後も、年金機構からの照会や連絡に対応できるようにしておく
また、診断書の内容によっては、等級が変更されたり、支給が停止されることもあります。
体調が悪化している場合などは、逆に等級が上がることもあります。
2. 生活状況に大きな変化があったときは要注意
障害年金の支給は、「障害の状態」と「日常生活や労働能力」などを総合的に見て判断されています。
そのため、以下のような生活状況の変化があったときには、報告や確認が必要になる場合があります。
• 就職や復職をした
• 入院や退院をした
• 症状が大きく改善・悪化した
• 転居して住所が変わった
• 年金証書を紛失した
特に、働き始めた場合は、「就労の内容」「労働時間」「職場での配慮」などを元に、受給資格に影響が出ることもあります。
「少し働いたくらいだから大丈夫」と自己判断せず、事前に確認しておくことをおすすめします。
3. 支給停止になるケースとその対応
次のような理由で、障害年金の支給が一時停止または打ち切りになることがあります。
• 更新診断書が期限までに提出されなかった
• 診断書の内容が、支給要件に該当しないと判断された
• 働き方や収入が一定の基準を超えたと認定された
• 不正受給や虚偽申告があったと判断された
支給停止になってしまっても、体調が悪化した場合や状況に応じて、再度の申請や再開の手続きが可能なこともあります。
落ち着いて必要な手続きを確認し、早めに動くことが大切です。
4. 受給中も、専門家に相談していいんです
受給が決まったあとも、不安や疑問が出てくることは珍しくありません。
「更新の診断書、これで大丈夫?」「この働き方、年金に影響する?」といったご相談も、私たちのもとに多く寄せられます。
クラリ社会保険労務士事務所では、申請時だけでなく、受給後のサポートも行っています。
• 更新書類のチェック
• 働き方や収入の確認
• 支給停止になった場合の相談
• 家族や周囲の支援体制に関するアドバイス
一人で悩まず、制度を正しく理解しながら進めていくことが、安定した受給につながります。
まとめ
障害年金は、受給が決まったあとも制度のルールや報告義務をしっかり把握しておくことが大切です。
無理なく、安心して年金を受け取り続けるために、少しだけ気を配りながら日々を過ごしていきましょう。
わからないことや不安なことがあれば、いつでもクラリ社会保険労務士事務所にご相談ください。
申請前・申請中・申請後、どの段階でも、あなたを支える存在でありたいと考えています。
\ 初回相談は無料で受け付けています /
どうぞお気軽にお問い合わせください。
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