私ってボーナス(賞与)もらえるの?

正社員・契約社員・派遣・アルバイト…立場でどう違う?

「同じ職場で頑張って働いてるのに、なんで私にはボーナスがないの…?」そんな疑問を抱いたことはありませんか?この記事では、賞与(ボーナス)がもらえるかどうかについて、雇用形態ごとの違いや、実際に支給される条件についてわかりやすく解説します。


1.賞与(ボーナス)とは?法律で支給義務はあるの?

まず大前提として、「賞与」は法律で支給が義務づけられているものではありません。つまり、会社が就業規則や労働契約などで定めていない限り、ボーナスを払う義務はないということです。

しかしながら、多くの企業では人材確保や士気向上のために賞与制度を設けており、特に正社員には支給されるケースが一般的です。


2.雇用形態別:ボーナスの現実

● 正社員

✅ 賞与が支給される可能性が最も高い立場。就業規則や給与規定に「年2回支給」など明記されていることが多く、支給額も業績や人事評価によって決まるのが一般的です。

● 契約社員

✅ 支給される場合とされない場合がある。雇用契約書や労働条件通知書に賞与の記載があるか確認を。会社の制度として「正社員と同条件」であれば、もらえる可能性もあります。

● 派遣社員

✅ 基本的には支給されないことが多い。派遣元(派遣会社)との契約にボーナス支給の記載がなければ、支給はありません。ただし、同一労働同一賃金の観点から賞与の支給が行われるケースも徐々に増えています。

● アルバイト・パート

✅ 支給されることは稀(でもゼロではない)。多くのケースで賞与支給はありませんが、長期雇用やフルタイムに近い勤務形態のパートには、制度として支給している会社もあります。


3.「支給されるはずなのに、もらえない…?」それって大丈夫?

「同じ部署の人はもらっているのに、私だけもらえていない」そんな場合は、労働条件通知書や就業規則の記載内容を確認しましょう。賞与が契約上の義務となっているのに支給されていない場合、労働契約違反となる可能性があります。


4.話題になった「同一労働同一賃金」と賞与の関係

2020年から施行された「パートタイム・有期雇用労働法」により、不合理な待遇差は禁止されました。この法律により、仕事内容や責任が同じであれば、正社員と同じように賞与を受け取れる可能性が出てきました。

実際、最高裁で**「正社員に賞与があるなら、非正規にも合理的説明がなければ支給すべき」**という判決も出されています(例:大阪医科薬科大学事件)。


5.結論:「ボーナスがあるか」は、あなたの雇用契約次第!

賞与は「当然もらえる」ものではなく、あくまで会社の制度や契約によって決まります。「立場で差がある」のが現実ですが、その差が合理的かどうかも今は重要なポイントになっています。

✅ 最後に:不安なときは専門家に相談を

「本当はもらえるはずのボーナスが出ていないのでは?」「自分の待遇は法的に問題ないの?」

そんなときは、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。

クラリ社会保険労務士事務所では、雇用契約や待遇に関するご相談を受け付けています。お悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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