その労働契約書、大丈夫ですか?

トラブルを防ぐ“見直しチェックリスト”

「雇うときに口頭で条件を説明してるから大丈夫」

「昔作った契約書をずっと使ってる」

こんな状況になっていませんか?

労働契約書(労働条件通知書)は、会社と労働者の“約束事”を明文化する大切な書類です。

しかし、内容が曖昧だったり、法律改正に対応していないままだと、思わぬ労務トラブルにつながります。

今回は、「労働契約書でありがちな落とし穴」と「すぐにチェックしてほしいポイント」を社労士目線で解説します。


労働契約書が曖昧だと、こんなトラブルに…

・「そんな説明は受けていない」と言われる

・残業代や手当の支払いでもめる

・退職時に「契約内容と違う」とトラブルに発展

・労基署から是正勧告を受ける

・裁判で会社側が不利になる

特に中小企業や個人経営の現場では、労働条件を“口約束”や“昔のひな形”で済ませているケースが多く、それが退職・労災・未払い残業代請求時に大きなトラブルとなって返ってくるのです。


今すぐ確認!労働契約書の“見直しチェックリスト”

次の項目に1つでも不安がある場合、労働契約書の見直しをおすすめします。

1. 雇用形態(正社員・契約社員・パートなど)が明記されているか

2. 契約期間(更新の有無や更新基準)が書かれているか

3. 就業場所や業務内容が具体的に書かれているか

4. 労働時間・休憩・休日が正確に記載されているか

5. 残業代や各種手当の支払い方法が明確になっているか

6. 賃金の支払日、締切日が記載されているか

7. 試用期間の有無と、その条件が明記されているか

8. 会社都合・自己都合の退職ルールが記載されているか

9. 最新の法改正(有給5日取得義務・社会保険適用拡大など)に対応しているか

10. その契約書、作ったのは5年以上前じゃないか?

特に5年以上前に作った契約書を使いまわしている企業は要注意です。

法律が変わっていて、現在のルールに対応していない可能性が非常に高いです。


曖昧な表現はトラブルの元!

よくあるNG表現の一例をご紹介します。

・「残業代は給与に含む」→ 具体的な“何時間分”が含まれるのか明記が必要

・「業務に必要な範囲で配置転換あり」→ 無制限な転勤命令はトラブルの元

・「契約期間は6か月、ただし更新する場合がある」→ 更新基準が曖昧で無期転換トラブルに

これらは後々、「そんな説明は受けていない」と労働者から指摘される典型的なポイントです。


労働契約書の見直しは“会社を守る”経営戦略

労働契約書は「社員との信頼関係」を築くツールであると同時に、

いざトラブルが起こった時に会社を守る“盾”にもなります。

会社の規模が小さいうちから、しっかりとした契約書を作り、

ルールに基づいて労務管理を行うことが、結果的にトラブル防止と円滑な経営につながります。

クラリ社会保険労務士事務所では、貴社の実態に合わせた労働契約書・労働条件通知書の作成サポートを行っています。

「うちは大丈夫かな?」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。


クラリ社会保険労務士事務所では、愛知県津島市を拠点に、障害年金の請求代行をはじめ、労働トラブルのご相談や就業規則の作成・見直しなど、幅広い社会保険労務士業務を行っています。

特に障害年金については、多数のご依頼をいただいており、初回のご相談から丁寧にサポートいたします。

津島市周辺(愛西市、あま市、弥富市、稲沢市、蟹江町、大治町、飛島村、清須市、名古屋市中村区・中川区・港区など)で、障害年金の申請や労働問題のご相談先をお探しの方は、ぜひ一度クラリ社会保険労務士事務所までお気軽にご連絡ください。

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