採用してもすぐ辞めるを防ぐには?中小企業にこそ必要な“定着戦略”
「せっかく採用したのに、すぐに辞めてしまう…」
「人手不足なのに、採用コストだけがかかっていく」
そんな悩みを抱えている中小企業経営者の方は多いのではないでしょうか。
実は、人材の“採用”以上に重要なのが、“定着”のための仕組み作りです。
今回は、中小企業こそ取り組むべき「人が辞めない会社にするための定着戦略」について、社労士の視点で解説します。
なぜすぐ辞めるのか?原因は“ミスマッチ”にある
離職理由で圧倒的に多いのは「思っていた仕事内容と違った」「職場環境に馴染めなかった」という“ミスマッチ”です。
求人広告では良いことを書いていたのに、実際に入社してみたら話が違った――そんなギャップが離職につながります。
中小企業の場合、大企業のような福利厚生や給与面で勝負するのは難しいかもしれません。
だからこそ、採用時に「実際の仕事内容」「会社の雰囲気」「求める人物像」を正確に伝えることが、早期離職防止には不可欠です。
中小企業こそ「教育・フォロー体制」がカギ
入社後に「放置」されてしまうと、新入社員は不安や孤独を感じ、短期間で辞めてしまうことがあります。
中小企業は人手が限られている分、「教育に時間をかけられない」と感じがちですが、たとえ短時間でも“日々のフォロー”が効果的です。
・毎日の声掛けや進捗確認
・先輩社員によるメンター制度
・週1回のフィードバック面談
こうした“小さなフォロー”が、安心して働ける環境作りにつながります。
また、「指示待ち社員」を減らすには、マニュアルやチェックリストを作成し、仕事の流れを見える化しておくのもおすすめです。
評価・待遇の“見える化”でモチベーションUP
「頑張っても評価されない」「昇給や昇格の基準がわからない」と感じると、社員のモチベーションは下がっていきます。
そこで重要なのが、評価制度や賃金規定をしっかり設けて、社員に“見える化”することです。
中小企業の場合、「制度が大掛かりすぎて運用できない」と思われがちですが、シンプルな評価シートや昇給ルールを作るだけでも十分効果があります。
・成果目標と行動目標の明示
・達成度に応じた昇給・賞与基準の設定
・上司との定期的な振り返り面談
これらを実践することで、「自分は評価されている」という実感が得られ、定着率は確実に上がります。
社労士からのアドバイス:採用→定着の流れを仕組み化しよう
人材が定着しないと、採用コスト・教育コストが無駄になり、経営に大きなダメージを与えます。
逆に、しっかりとした“定着戦略”を整えることで、採用数は少なくても安定した経営が実現できます。
クラリ社会保険労務士事務所では、就業規則・賃金規定の整備から、教育・評価制度の導入支援まで、中小企業の“人が辞めない仕組みづくり”をサポートしています。
「採用しても辞めてしまう…」とお悩みの経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。
クラリ社会保険労務士事務所では、愛知県津島市を拠点に、障害年金の請求代行をはじめ、労働トラブルのご相談や就業規則の作成・見直しなど、幅広い社会保険労務士業務を行っています。
特に障害年金については、多数のご依頼をいただいており、初回のご相談から丁寧にサポートいたします。
津島市周辺(愛西市、あま市、弥富市、稲沢市、蟹江町、大治町、飛島村、清須市、名古屋市中村区・中川区・港区など)で、障害年金の申請や労働問題のご相談先をお探しの方は、ぜひ一度クラリ社会保険労務士事務所までお気軽にご連絡ください。
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