社会保険料のしくみ
~毎月の天引き額はどこへ行くの?~
給与明細を見て、「手取りが少ない…」と思ったことはありませんか?
その理由の一つが、毎月差し引かれている社会保険料です。
今回は、この社会保険料が何のためにあるのか、どんな仕組みで計算されているのかを分かりやすく解説します。
1. 社会保険料とは?
社会保険料は、病気やケガ、老後、失業など、生活のリスクに備えるための保険制度の掛け金です。
給与から天引きされる主な保険料は以下のとおりです。
• 健康保険(医療費の負担軽減)
• 厚生年金保険(老後や障害、遺族年金)
• 雇用保険(失業時や育休給付)
• 介護保険(40歳以上が対象)
2. 誰がいくら払っているの?
社会保険料は、会社と労働者が折半して負担しています。
例えば健康保険料が月3万円の場合、労働者は1.5万円、会社も1.5万円負担しています。
つまり、給与明細に記載されている額の倍の金額が実際には保険制度に拠出されているのです。
3. 保険料はどうやって計算される?
社会保険料は、毎月の給与額(標準報酬月額)をもとに計算されます。
標準報酬月額は、給与+通勤手当などを含む総支給額を一定の幅で区分した金額です。
年1回の「算定基礎届」や、昇給・降給があったときの「月額変更届」により見直されます。
4. 保険料で受けられる保障
• 健康保険:医療費自己負担が3割、公的医療制度による高額療養費制度
• 厚生年金:老後の年金、障害年金、遺族年金
• 雇用保険:失業給付、育児休業給付
• 介護保険:介護サービスの利用補助
5. 保険料を安くする方法はある?
制度上、任意で減らすことはできません。
ただし、扶養に入る・短時間勤務にするなど、働き方によって負担が軽減されるケースはあります。
まとめ
社会保険料は、将来の安心を支える大切な制度への投資です。
「引かれて終わり」ではなく、その先にどんな保障があるのかを知ることで、働く安心感も大きくなります。
クラリ社会保険労務士事務所では、社会保険制度の仕組み説明や、会社の保険加入状況の確認などサポートしています。
見えない制度こそ、正しく理解して活用しましょう。
クラリ社会保険労務士事務所では、愛知県津島市を拠点に、障害年金の請求代行をはじめ、労働トラブルのご相談や就業規則の作成・見直しなど、幅広い社会保険労務士業務を行っています。
特に障害年金については、多数のご依頼をいただいており、初回のご相談から丁寧にサポートいたします。
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