契約社員を正社員に登用するときのポイント

こんにちは、クラリ社会保険労務士事務所の氏川巳央です。

今日は、契約社員から正社員へ切り替えるときにまず整えるべき事項をまとめます。迷ったら、切替日・賃金設計・年休の引継ぎの3本柱から。

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まず決めること(3つ)

・切替日(辞令日/雇用契約効力発生日/勤怠システム反映日を同日に)

・賃金の設計(基本給・手当・賞与・退職金・固定残業の有無と中身)

・年次有給休暇の扱い(勤続は通算・残日数を引き継ぐ)


切替日の決め方

・給与の締日と合わせると計算がスムーズ

・社会保険の月額変更(随時改定)の要否を事前確認

・辞令・新契約・システム反映は同じ日付に


賃金・手当の設計

・等級や昇給ルールを明確化(基本給テーブルに接続)

・固定残業を使う場合は、時間数・算定基礎・超過分の清算方法を書面で明記

・賞与・退職金は算定対象、在籍要件、按分ルールを事前説明

・通勤・家族・住宅など手当の適用可否を一覧で周知


年次有給休暇(有給)の扱い

・勤続年数は通算(リセットしない)

・残日数はそのまま引継ぎ

・次回付与日と付与日数を本人に通知(時間・半日単位の運用有無も)


就業規則・雇用契約

・正社員規程へ切替(試用期間の有無・期間も決定)

・職務内容・就業場所・所定労働時間・時間外の扱いを新契約に記載

・テレワーク/副業/評価/懲戒・ハラスメント規程との整合を確認


社会保険・税の手続き

・標準報酬月額の見直しと月額変更の可能性

・雇用保険は継続(退職でないため離職票は不要)

・住民税の特別徴収は引継ぎ処理


周知とフォロー

・本人へ辞令と新契約を交付、社内告知は最小限かつ迅速に

・登用後1〜3か月でフォロー面談を設定し、期待役割・評価時期を共有


よくあるつまずき

・年休をゼロから再付与してしまう(通算原則に反しトラブルに)

・固定残業の時間数や清算方法が書面不備

・切替日が月中で勤怠・残業集計が混乱

・賞与の対象期間や按分ルールの説明不足


今日のまとめ

切替日は一つにそろえる/賃金と手当は書面で明確化/年休は通算して引継ぐ——この3点を土台に、規程整合と初期フォローまでセットで進めると、安全に運用できます。

正社員登用の制度設計・書面作成・説明資料づくりまで、クラリ社会保険労務士事務所がサポートします。お気軽にご相談ください。


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